Japanese
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特集 食道癌の手術
胸部食道癌根治手術—胃による食道再建
Esophageal reconstruction using the gastric tube for thoracic esophageal cancer
田中 乙雄
1
,
武藤 輝一
1
,
佐々木 公一
1
Otsuo TANAKA
1
,
Terukazu MUTO
1
,
Kouichi SASAKI
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.905-908
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210396
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胸部食道癌根治手術における胃による食道再建は手術手技が比較的容易であることよりもっとも標準的に行われている術式である.胃による食道再建で注意すべきことは,リンパ節転移頻度の高い噴門リンパ節,小彎リンパ節の郭清を徹底させることと,頸部までの十分な長さと良好な血流を保持した胃管を作成することである.われわれの術式の特徴点としては,①胃管による食道再建を行った後,右開胸により癌腫の摘除を行う,②胃管形成に際して教室で開発した胃管形成鉗子を用いていることである.本稿では胃管による食道再建の実際について述べる.
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