今月の主題 外来診療でここまでできる
消化器疾患
ポリペクトミーと内視鏡的粘膜切除術(EMR)
小林 文徳
1
,
板倉 勝
1
1東海大学東京病院消化器肝臓病センター内科
pp.1753-1756
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904687
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ポイント
●十分な問診を行い,基礎疾患,服用中の薬剤(抗凝固剤,血小板凝集抑制剤)に注意して,安易な鉗子による切除を行わない.
●隆起型で茎の太いポリープは,留置スネアやクリップを多用して茎部を絞扼し,血流を遮断してから切除する.EMR後の潰瘍はクリップにて縫合する.滲出性の出血にはアルトシューターが有効である.
●偶発症を常に念頭に置き,ポリペクトミー後の注意事項を詳細に説明し,さらにその内容を記載した用紙を手渡す.緊急の場合は,入院可能な施設のバックアップ体制が必要である.
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