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特集 癌手術の補助療法—現状と展望
大腸癌手術の補助療法
Surgical adjuvant therapy of colorectal cancer
加藤 知行
1
,
平井 孝
1
1愛知県がんセンター消化器外科
pp.1749-1758
発行日 1990年11月20日
Published Date 1990/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900312
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大腸癌手術の補助療法について,prospective controlled studyを中心に,内外の報告をreview した.補助化学療法は,欧米では5-FUとMeCCNUを,本邦ではMMCとフッ化ピリミジン系経口剤を使用したものが多いが,standard therapyとなり得るほど明らかな有用性を示したものはない.補助免疫化学療法で5-FU+Levamisoleの有効性を示した報告が注目される.局所療法としては最近,5-FUの門脈内持続投与が行われだした.直腸癌では,放射線術前照射の有用性はほぼ確立している.しかし,術中・術後照射も含めて放射線療法は局所再発率の低下はみても生存率の向上に結びつかないことも多く,今後も照射法の検討が必要である.
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