Japanese
English
今月の主題 大腸sm癌の治療
主題
転移陽性大腸sm癌の形態的特徴
Clinicopathological Characteristics of Submucosal Carcinoma of the Large Bowel with Lymph Node Metastases
加藤 知行
1
,
平井 孝
1
,
中村 栄男
2
Tomoyuki Kato
1
1愛知県がんセンター消化器外科部
2愛知県がんセンター臨床検査部
キーワード:
大腸sm癌の肉眼型
,
大腸sm癌のリンパ節転移陽性例
,
大腸sm癌の遠隔転移例
Keyword:
大腸sm癌の肉眼型
,
大腸sm癌のリンパ節転移陽性例
,
大腸sm癌の遠隔転移例
pp.893-896
発行日 1991年8月25日
Published Date 1991/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102612
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要旨 1965~1988年の間に当院で治療された大腸sm癌115例を切除標本の肉眼型から有茎型(Ⅰp)21例,亜有茎型(Ⅰps)37例,広基型(Ⅰs)20例,表面隆起型(Ⅱa)17例,表面隆起中央陥凹型(Ⅱa+Ⅱc)20例に分け,腫瘍の大きさも加味してリンパ節転移と遠隔転移再発について検討した.根治術例97例中,リンパ節転移陽性例は13例(13.4%),全症例中遠隔転移再発は6例(うちリンパ節転移陽性2例)に見られた.再発例を含めた全症例中の転移陽性例は17例(14.8%)である.どの肉眼型にも転移陽性例は見られるが,特にⅡa+Ⅱc例に多い傾向にあった.大きさと転移・再発との関係に特徴は認められない.再発死亡した6例の概略とリンパ節転移陽性で画像または肉眼上進行癌と診断された3症例を提示した.
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