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特集 大腸癌治療のフロンティア
大腸癌の術後補助化学療法
Postoperative adjuvant chemotherapy for colorectal Cancer
磯本 浩晴
1
,
白水 和雄
1
,
荒木 靖三
1
,
諸富 立寿
1
,
赤木 由人
1
,
笹富 輝男
1
,
掛川 暉夫
1
Hiroharu ISOMOTO
1
1久留米大学医学部第1外科
pp.1197-1204
発行日 1992年9月20日
Published Date 1992/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900887
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大腸癌の治療成績は,近年とくに向上しているが,術後補助化学療法の成果はいまだ明確になっていない.本稿は,大腸癌の補助化学療法の現状を欧米と本邦の報告から,その時代的な変遷とともに成績についてreviewした.1990年代に入り,過去に行った比較試験の結果が明らかになり,少しずつではあるが有効な方法が見えてきている、これらの結果を今後どのように展開していくかが,術後補助化学療法のあり方に大きく影響すると思われる.
一方,基礎的な研究では,生化学的,薬理学的な理論に基づいたアプローチにより制癌剤の作用機序か明らかになりつつある.とりわけ,5—FUについては,内外を問わず大腸癌の第一選択の制癌剤である.その5—FUの併用療法について述べた.
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