Japanese
English
特集 Endoscopic Surgery—適応と手技
血管内視鏡
Fiberoptic angioscopy
中島 伸之
1
,
安達 盛次
1
Nobuyuki NAKAJIMA
1
,
Seiji ADACHI
1
1国立循環器病センター血管外科
pp.211-216
発行日 1990年2月20日
Published Date 1990/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900033
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Flexible fiberscopeを用いた血管内視法は決して新しいものではなく,既に20年以上も前から試みられている.しかし,それが実用段階にまで成熟したのはここ10年以内のことである.その過程にはimage fiberの解像力,内視鏡の細径化,写真,テレビ技術の進歩が不可欠であった.さらにこれらに,視野内の血液排除の方法の開発を加えて,本法は実用可能となった.現在,末梢血管や冠動脈病変の観察,血栓溶解療法,血栓除去手術,balloon angioplastyの効果や血管の変化の観察等に威力を発揮している.さらに最近では,内視鏡下にLASER光線を用いて,遠隔的に血管形成を行うことにも利用されるようになった.しかし,血管内視法の適用範囲と限界,およびそれを使って何ができるかについては,現在まだ模索中の段階である.
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