今月の主題 高脂血症と動脈硬化
動脈硬化の診断
血管内視鏡—冠動脈を中心に
水野 杏一
1
,
里村 公生
2
,
中村 治雄
2
1防衛医科大学校・救急部
2防衛医科大学校第1内科
pp.430-432
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222359
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血管病変は主に血管造影法により診断がなされている.しかしこの方法で得られる画像はあくまでも造影剤による影であり,動脈壁の性状や,狭窄,閉塞の形態についての情報を直接得られるわけではない.病変の正確な把握は治療法の適応や評価などに大切であり,より直接的所見が得られる検査法の開発が望まれてきた.
近年,内視鏡の進歩,特に細径化に伴い,血管内視鏡も実施されるようになり,先ず血管外科領域で腸骨動脈領域における閉塞性動脈硬化症などへ,臨床応用が試みられるようになった1).
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