Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下切除を施行した黄色肉芽腫性虫垂炎の1例
A case of xanthogranulomatous appendicitis treated with laparoscopic surgery
伊藤 博崇
1
,
岩田 力
1
,
渡邊 真哉
1
,
古田 美保
1
,
會津 恵司
1
,
吉田 めぐみ
2
Hirotaka ITO
1
1春日井市民病院外科
2春日井市民病院病理診断科
キーワード:
黄色肉芽腫
,
虫垂炎
,
虫垂腫瘍
Keyword:
黄色肉芽腫
,
虫垂炎
,
虫垂腫瘍
pp.588-592
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214540
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要旨
症例は66歳女性.1週間持続する右下腹部痛を主訴に当院を受診した.腹部所見では圧痛や筋性防御はなかった.腹部造影CTで右下腹部に周囲との境界が不明瞭な軟部影を認めた.大腸内視鏡検査で悪性所見は認めなかった.画像所見から慢性虫垂炎または虫垂腫瘍を疑い,腹腔鏡下での手術を施行した.虫垂は後腹膜と癒着していた.虫垂根部の盲腸も一部切除する虫垂切除を施行した.切除標本では虫垂粘膜の壁内に黄白色の結節を認め,病理学的に黄色肉芽腫性虫垂炎と診断した.黄色肉芽腫性虫垂炎は稀であるが,腹腔鏡下虫垂切除は診断と治療に有用であった.
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