Japanese
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臨床報告
当院における成人臍ヘルニア21例に対する手術治療成績の検討
Examination of surgical outcomes for 21 adult umbilical hernia patients in our hospital
木下 春人
1
,
寺岡 均
1
,
岸本 和也
1
,
庄司 太一
1
,
中川 泰生
1
,
大平 雅一
1
Haruhito KINOSHITA
1
1馬場記念病院
キーワード:
臍ヘルニア
,
成人
,
腹腔鏡下IPOM
Keyword:
臍ヘルニア
,
成人
,
腹腔鏡下IPOM
pp.594-597
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214541
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要旨
成人臍ヘルニアは高度肥満や肝硬変などの基礎疾患を有する患者に多いため,再発率の高さが問題視されている.当院で施行した成人臍ヘルニア21例に対する手術治療成績について検討した.単純閉鎖を施行した10例,腹腔鏡下IPOMを施行した6例,緊急手術にて開腹小腸切除+単純閉鎖を施行した5例のなかで,単純閉鎖群で再発した症例のヘルニア門横径は平均41.6 mm(32〜50 mm)であり,非再発例の平均18.3 mm(10〜25 mm)と比較して大きかった.2019年にIEHSガイドラインが改訂され,横径10 mm以上のヘルニア門を有する臍ヘルニアにはメッシュの使用が推奨されているが,メッシュ関連合併症を予防する観点からも,当院では横径20 mm以上をメッシュ留置の適応としている.
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