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特集 見てわかる! 下部消化管手術における最適な剝離層
良性疾患の手術
潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘術(IACAおよびIAA)における剝離層の選択
Selection of the layer in laparoscopic total colectomy for ulcerative colitis patients
辰巳 健志
1
,
石部 敦士
2
,
小原 尚
1
,
齋藤 紗由美
1
,
黒木 博介
1
,
木村 英明
3
,
杉田 昭
1
,
小金井 一隆
1
Kenji TATSUMI
1
1横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
2横浜市立大学消化器・腫瘍外科学
3横浜市立大学附属市民総合医療センター炎症性腸疾患センター
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡下大腸全摘術
,
剝離層
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡下大腸全摘術
,
剝離層
pp.1121-1129
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214243
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【ポイント】
◆潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘術は複雑で時間を要する手術であるが,剝離層に精通し手技を定型化すれば安全で円滑な手術が可能となる.
◆神経に浸潤するような進行癌合併例でなければ,直腸の剝離の際には性機能,排尿機能の温存に配慮し,直腸間膜全切除に準じた剝離層の選択が重要である.
◆回腸囊肛門吻合を行う際は,小腸間膜の十分な授動と小腸間膜の開窓などを行い,緊張なく肛門部に到達するような手技の配慮が重要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年9月末まで)。
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