Japanese
English
臨床研究
潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘術の治療成績
Surgical outcomes of laparoscopic total proctocolectomy for ulcerative colitis
平塚 孝宏
1
,
猪股 雅史
1
,
白下 英史
1
,
衛藤 剛
1
,
安田 一弘
1
,
白石 憲男
1
,
北野 正剛
1
Takahiro HIRATSUKA
1
1大分大学医学部第1外科
キーワード:
腹腔鏡下大腸全摘術
,
潰瘍性大腸炎
,
手術成績
,
手術適応
Keyword:
腹腔鏡下大腸全摘術
,
潰瘍性大腸炎
,
手術成績
,
手術適応
pp.1453-1456
発行日 2012年11月20日
Published Date 2012/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104364
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要旨
重症例を含む潰瘍性大腸炎(UC)に対して腹腔鏡下大腸全摘術を施行した7症例の手術成績を評価し,UCに対する腹腔鏡下手術の適応を検討した.手技は,腹腔鏡下に全大腸の剝離・授動と腸間膜の切離を行い,5cm長の小開腹創より,回腸囊を作製し,経肛門的に回腸囊肛門吻合術を行った.全例に術死・術中合併症なく腹腔鏡下手術を完遂できた.手術時間の中央値は496分,平均出血量は228mlで,術後合併症は回腸囊炎と創関連合併症を計3例に認めたが,すべて保存的に改善した.UCに対する腹腔鏡下大腸全摘術は,症例の選択,手技の習熟により,劇症例を含む重症例に対しても低侵襲手術のオプションの1つとして適応となりうると考えられた.
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