病院めぐり
岩見沢市立総合病院外科
河合 朋昭
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1岩見沢市立総合病院外科
pp.1014
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214219
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岩見沢市立総合病院は1927年に岩見沢町立病院(56床)として開設後,診療科が徐々に増設されて1959年に総合病院として認可されました.2023年4月現在で15の診療科を標榜し,病床数484床(一般365床,感染4床,精神115床),職員数530人(医師53人,研修医4人,看護師317人,薬剤師15人,その他職員141人)の当院は,人口8万人足らずの岩見沢市のみならず,近隣の3市5町とともに形成された総面積約2,500 km2,人口約15万人の南空知地域医療圏における地域センター病院としての役割を担っています.
当科は副院長1名を含む常勤医10名を中心に,外科治療および血液浄化療法を担当しております.2022年の手術件数は新型コロナウイルス感染の影響で例年より大幅に減少し,全身麻酔手術で366例,内訳は胃癌11例,結腸癌33例,直腸癌20例,乳癌38例,胆石症49例,虫垂炎40例,鼠径ヘルニア54例などとなっております.今後の巻き返しに期待したいと思います.臨時手術が1/3を占めており,手術に対応できない近隣医療施設から紹介された救急患者を積極的に受け入れております.可能な限り鏡視下手術を選択しており,胆石症や虫垂炎手術は90%以上の症例において,結腸癌症例では80%ほどの症例で腹腔鏡下手術を施行しております.直腸癌においては2019年10月より地域で唯一のロボット支援下手術を導入しており,2022年末までに59例が施行され,その後も症例を積み上げているところです.
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