病院めぐり
市立秋田総合病院外科
伊藤 誠司
pp.1582
発行日 1996年12月20日
Published Date 1996/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902595
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市立秋田総合病院は人口30万人の秋田市の中心部,官庁街に隣接する高台に立地しています.病院の歴史は,昭和2年設立の市立秋田診療所と昭和3年開設の伝染病院市立上野病院が,戦後に合併,拡張しながら昭和33年に病床数267の市立秋田総合病院に改称したのに始まります.昭和59年の全面改築で,CT・MRI・LINAC・RIなどの診療設備を整備し,一般病床410床,結核60床,精神60床,伝染20床,の合計550床に増床して,現在は19の診療科を標榜しています.
外科は脳外科と心臓血管外科をのぞいて胸部外科,消化器外科,乳腺・甲状腺外科などを中心に一般外科を担当しています.外科のスタッフは進藤院長をはじめ9名で,弘前大学と秋田大学の関連施設としてそれぞれの外科教室から1名ずつの研修医を受け入れています.また日本外科学会,日本消化器外科学会の修練病院に指定されています.外科の病床は53床ですが,病室の構造上の制限から実稼働は46床前後が限界です.当科では第一線病院として緊急症例や終末期症例も多く,高齢者の有合併症者の増加で入院期間の延長傾向がみられ,さらに感染症対策や入院環境の改善に向けて個室化が要求され,常に病床は不足気味で,病床の効率的運営に苦心しています.
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