特集 膵疾患の画像診断Update −診療ガイドラインを踏まえて−
IPMN、MCN、SCN
石神 康生
1
,
西江 昭弘
,
浅山 良樹
,
牛島 泰宏
,
高山 幸久
,
岡本 大佑
,
藤田 展宏
,
本田 浩
1九州大学 大学院医学研究院臨床放射線科学分野
キーワード:
鑑別診断
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
診療ガイドライン
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
膵管内乳頭腫瘍
,
粘液性嚢胞腫瘍
,
腹部CT
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Diagnosis, Differential
,
Practice Guidelines as Topic
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
pp.441-452
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017187886
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『IPMN/MCN国際診療ガイドライン2012年版』におけるworrisome features,highrisk stigmataの評価には,嚢胞径,主膵管径,壁在結節の有無の記載が最低限必要である.IPMNの経過観察では嚢胞の経時的変化だけでなく,併存膵癌の発生にも注意する.分枝型IPMNの診断では漿液性嚢胞腫瘍(SCN)との鑑別が問題であり,MRCPでは,主膵管との交通がないと判断できない場合がある.また,SCNのmicrocyst の集簇とIPMNの壁在結節とを誤認する場合がある.粘液性嚢胞腫瘍(MCN)では縮小手術も検討されるので,腫瘍径と壁在結節の有無は記載しておくべきである
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