増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅵ 膵臓
通常型膵癌
木村 七菜
1
,
渋谷 和人
1
,
吉岡 伊作
1
,
鳴戸 規人
2
,
平野 勝久
1
,
渡辺 徹
1
,
田中 晴祥
1
,
五十嵐 隆通
1
,
東松 由羽子
1
,
魚谷 倫史
1
,
松井 恒志
1
,
奥村 知之
1
,
藤井 努
1
Nana KIMURA
1
1富山大学学術研究部医学系消化器・腫瘍・総合外科
2富山大学医学部放射線診断・治療講座
キーワード:
膵癌
,
切除可能性分類
,
膵頭十二指腸切除術
,
膵体尾部切除術
Keyword:
膵癌
,
切除可能性分類
,
膵頭十二指腸切除術
,
膵体尾部切除術
pp.282-287
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213921
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通常型膵癌(浸潤性膵管癌)に対する術式として,膵頭十二指腸切除術,膵体尾部切除術,膵全摘術が挙げられる.膵癌を疑った場合には所属リンパ節の郭清は必要であり,膵中央切除術や腫瘍核出術などは選択されない.しかし,膵癌に対する予防的拡大リンパ節・神経叢郭清の意義に関しては明確に否定されており1),無意味な拡大手術は避けるべきである.それを踏まえたうえでoncologicalに最適な術式を選択することが必要となる.
本稿では,膵癌と診断された際の手術適応の決定や術式の選択における画像診断法について概説する.
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