病院めぐり
福井県立病院外科
道傳 研司
1
1福井県立病院外科
pp.347
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213660
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福井県は木の芽山嶺を境に,嶺北地区と嶺南地区に分かれています.観光地としては,嶺北地区に一乗谷浅倉氏遺跡,東尋坊,永平寺,福井県立恐竜博物館などが,嶺南地区に三方五湖や福井県年縞博物館などが知られています.また,アウトドア派の方には,九頭竜川や玄達瀬,荒島岳などがよく知られています.
当院は,福井県の4つの二次医療圏のなかで県の全人口(2021年10月現在,76万人余り)のおよそ半分を占める福井・坂井医療圏に位置しています.当院は1950年に創立され,2000年に福井県立精神病院と組織統合し,一時期,1,082床と全国有数の病床数となりました.その後,病床数は少しずつ減少しました.福井県の地域医療構想もあり,さらなる病床数削減が計画されていた折,2020年に新型コロナウイルス感染症のパンデミックを迎え,マンパワー確保が急務となり,前倒しで大規模な病床数削減を行いました.2021年11月現在,許可病床数は809床となっています.その一方で,高度急性期病院としての機能強化も進めており,2011年には陽子線がん治療センターを開設しました.2018年4月にはハイブリッド手術室を整備して,血管内治療を伴う手術をより高度かつ確実に実施可能としました.また,コロナ禍ではありますが,2021年4月には遺伝外来・がんゲノム外来を新設し,同年5月からはドクターヘリの運航も開始しています.
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