グラフ
—福井心臓血圧センター福井循環器病院—専門機能の連携により高度な医療内容を実現—福井愛育病院
pp.821-826
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209379
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「福井駅に着き,タクシーの運ちゃんに,福井循環器病院へといったがわかってくれない.といって,これをどうわかりやすくいえばいいか困り果てた.……」1971年,本誌の依頼を受けて,森日出男先生が,開設4年めの福井心臓血圧センター・福井循環器病院に田中孝院長を訪ねた時の文章の一節である(「管理者訪問」1971年5月号).その翌1972年,同一敷地内に福井愛育病院開院両病院の専門的な機能を横断的に結びつけて先天性・後天性心疾患に対応する診療体制が整備され,名実ともに,循環器専門病院としての基礎が固められていった.
田中院長は弱冠37歳で院長に就任,理想の地域医療の実現を目指して率先垂範全職員の先頭に立って病院基盤の強化に心血を注いでこられた.そして20年の星霜を経過した現在,構内には私鉄バスが乗り入れ,毎日500人近い外来患者が両病院を訪れる.この事実は,地域医療に果たしてきた両病院の着実な歩みを象徴するものであろう.
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