臨床研修の現状―現場からの報告・4
福井県済生会病院外科
竹越 靖夫
1
1福井県済生会病院外科
pp.1588-1591
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100307
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1 理念とプログラムの概要
福井県済生会病院は「すべては患者さんのために」を基本理念として,つねに最新の医療設備を整え,高度にして質の高い医療の提供に努めている.このことは,有名新聞社のアンケート調査において癌治療では最高ランクAAAの5位,患者にやさしい病院などでは病院総合評価AAAAの5位,「患者力」で選ぶ病院ベスト100ではランキング3位と評価・反映されている.
本院の特色は,第一に福井県で初めてのホスピス開設など,患者さんの心やQOL(quality of life)を重視した温もりのある医療サービスの提供,第二に北陸で初めての地域医療支援病院認定,福井県で最初の開放型病床などにみられるような病診連携の積極的推進,第三には福井県で最初の電子カルテシステムの導入などであり,本院は急性期病院として,また地域の基幹病院としてダイナミックに医療の新しいページを開いてきている.また,本院の設立母体である恩賜財団福井県済生会には,ホスピスや健診センターを備えた病院を中心に,乳児院,老人保健施設,特別養護老人ホームなども併設されており,医療だけでなく新生児から老人まで,すなわち保健,福祉,介護に至るまで包括的に研修できる場を持っていることも特徴である.
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