連載 病院めぐり
福井県済生会病院
紙谷 尚之
pp.680
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904642
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福井県済生会病院は,昭和16年8月8日の恩賜財団済生会創立30周年を機会に,福井市豊島町37に済生会福井診療所として開所したのが始まりです.その後,昭和20年の戦災,昭和23年の福井震災と二度にわたる焼失の憂き目をみましたが,住民の強い要望でそのつど再建され,徐々に病床数も増え,福井県医療の重要な位置を占めるようになり,豊島町の敷地は手狭となりました.そして,平成5年5月,現在の福井市和田中町に新病院を新築しました.
福井市郊外の田園地帯のなかに広大な敷地を持ち,どっしりと構える病院は患者さんに安心感を与えます.病院の特徴は,高度専門医療の提供,24時間体制の救急対応,地域医療機関と連携した開放病床の運営,終末期医療のための緩和ケア病棟など,地域の要望に無条件で応えることであります.また,500人収容の講堂,100人収容の会議室を有し,学会,研修会などに使用されています.さらに,情報伝達を確実で,よりスピーディーなものにするために,オーダリングシステムの充実が来年度からの電子カルテ導入に向け着々と進行中であり,チーム医療の実践,医療の標準化を目指してクリニカルパスを作成し実用しています.
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