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特集 外科医が知っておくべき—《最新版》栄養療法
総説
栄養療法—最近の動向
Current trend of nutrition therapy for surgical patients
深柄 和彦
1
Kazuhiko FUKATSU
1
1東京大学医学部附属病院手術部
キーワード:
栄養不良
,
サルコペニア
,
血清アルブミン値
,
早期経口摂取再開
,
静脈栄養
,
Immunonutrition
Keyword:
栄養不良
,
サルコペニア
,
血清アルブミン値
,
早期経口摂取再開
,
静脈栄養
,
Immunonutrition
pp.6-10
発行日 2022年1月20日
Published Date 2022/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213582
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【ポイント】
◆栄養不良・サルコペニアは術後合併症の発生率を高め,がん化学療法の遂行を妨げるので,適切な栄養療法が必要である
◆ERAS®等で推奨される術後早期経口摂取再開は,腸管利用による生体反応改善効果も期待でき,早期回復・合併症予防に有効である.
◆しかし,特に消化器手術では術後の経口摂取量が不十分な場合も多いため,栄養投与量をモニタリングして,適宜,静脈栄養などの補充投与も検討する.
◆「免疫調整効果を有する特殊栄養素を強化した栄養剤の周術期投与がSSI予防に有効」とWHOのガイドラインでも示されたが,適応症例・栄養剤の選択にはいまだ不明確な点が多い.
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