FOCUS
胃癌腹膜播種に対する腹腔内化学療法の現状と展望
石神 浩徳
1
Hironori ISHIGAMI
1
1東京大学医学部附属病院外来化学療法部
pp.235-238
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213276
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はじめに
胃癌において腹膜播種は頻度の高い転移であり,患者の予後を規定する重要な因子の一つである.腹膜播種陽性胃癌に対しては,ほかの遠隔転移を有する場合と同様に全身化学療法が標準治療とみなされているが,十分な治療効果は得られていない.われわれの研究グループでは,全身化学療法とタキサン系抗癌剤の腹腔内投与を併用する治療法の開発を行ってきた.これまでの臨床試験の成績と今後の展望について述べる.
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