増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
肝臓
生体肝移植での肝静脈・門脈吻合
伊藤 孝司
1
,
秦 浩一郎
1
,
上本 伸二
1
Takashi ITO
1
1京都大学医学部附属病院肝胆膵・移植外科
キーワード:
肝移植
,
肝静脈吻合
,
門脈吻合
Keyword:
肝移植
,
肝静脈吻合
,
門脈吻合
pp.237-241
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213152
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
肝不全はウイルス,代謝性,アルコールなどさまざまな要因により肝機能の低下をきたし,黄疸,腹水,凝固能異常,肝性脳症などを呈する病態であるが,末期肝不全の治療としては肝移植が唯一の治療法である.肝移植には脳死肝移植と生体肝移植があるが,欧米と異なり日本では脳死肝移植は非常に少ない.そのため,日本では90%以上が生体肝移植である.
肝移植成績向上のためには,手術のみならず術後管理がより重要であるが,手術関連による合併症を軽減することも肝要である.今回われわれは,生体肝移植手術における肝静脈吻合・門脈吻合に関して,当科で行っている吻合手技を紹介する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.