特集 胆管再建を見直す
肝移植手術における胆管胆管吻合/胆管空腸吻合
副島 雄二
1
,
三田 篤義
1
,
大野 康成
1
,
増田 雄一
1
,
清水 明
1
1信州大学医学部外科学教室消化器・移植・小児外科学分野
キーワード:
肝移植
,
胆管吻合
,
胆管胆管吻合
Keyword:
肝移植
,
胆管吻合
,
胆管胆管吻合
pp.323-328
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003196
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肝移植における胆道再建は,以前より肝移植の「アキレス腱」とされており,胆汁漏・胆管狭窄など,いまだに頻度の高い合併症である。とくに生体肝移植においては,再建に用いるグラフト胆管が,通常右肝管あるいは左肝管であり,脳死ドナー肝に比べて径が小さく,短く,しばしば複数胆管の再建が必要であり,胆管合併症,とくに胆管狭窄の頻度が高いのが特徴である。脳死肝移植における胆道合併症は5~15%,生体肝移植(右葉)では28~32%と報告されている1)。
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