増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
肝臓
肝動脈再建の手技と術後管理
尾原 秀明
1
Hideaki OBARA
1
1慶應義塾大学医学部外科(一般・消化器)
キーワード:
肝移植
,
肝動脈吻合
Keyword:
肝移植
,
肝動脈吻合
pp.231-236
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213151
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肝動脈再建は,肝門部胆管癌などの悪性疾患,肝動脈瘤,肝移植などにおける手術で施行される.肝動脈は,総肝動脈から肝内動脈までが含まれるが,実際に再建可能なのは,総肝動脈,固有肝動脈,左右肝動脈,左肝動脈外側枝(A2+3),左肝動脈内側枝(A4),右肝動脈前枝(A5+8),右肝動脈後枝(A6+7)までであり,それより末梢の肝内動脈の再建は手技的に極めて困難である.
本稿では,サージカルルーペ下と手術用顕微鏡(マイクロ)下での肝動脈再建についてそれぞれ説明する.熟練者はさまざまな縫合法で臨機応変に対応するが,本稿はあくまでも若手外科医を対象とした,基本的な端々吻合法を紹介する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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