増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
胃
【幽門保存胃切除術】器械式端端胃-胃吻合—完全鏡視下:ピアス法
宗岡 悠介
1
,
大橋 学
1
Yusuke MUNEOKA
1
1がん研究会有明病院胃外科
キーワード:
完全鏡視下幽門保存胃切除
,
器械吻合
,
端々吻合
Keyword:
完全鏡視下幽門保存胃切除
,
器械吻合
,
端々吻合
pp.168-173
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213137
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幽門保存胃切除術(pylorus-preserving gastrectomy:PPG)は元来,消化性潰瘍に対して考案された術式1)であるが,現在は早期胃癌に対する機能温存術式として選択されている.「胃癌治療ガイドライン第5版」においてPPGは,「胃上部1/3と幽門および幽門前庭部の一部を残した胃切除」と定義され,その適応は幽門から腫瘍遠位端までの距離が4 cmないし5 cm以上のT1腫瘍とされている.当科ではこの対象に対して,2005年から上腹部に小開腹をおいて再建を行う腹腔鏡補助下PPGを導入し,2010年からは再建も鏡視下で行う完全鏡視下PPGを行っている.完全鏡視下PPGでは,当初デルタ吻合を採用していたが,2015年より筆者らが開発したピアス法も導入している2).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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