増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
胃
【幽門側胃切除術】Roux-en-Y法再建での残胃-空腸吻合—腹腔鏡下
久保 僚
1
,
倉山 英豪
1
,
中川 正敏
1
,
森田 信司
1
,
小嶋 一幸
1
Tsukasa KUBO
1
1獨協医科大学第一外科
キーワード:
腹腔鏡
,
Roux-en-Y再建
,
幽門側胃切除
Keyword:
腹腔鏡
,
Roux-en-Y再建
,
幽門側胃切除
pp.163-167
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213136
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本邦における腹腔鏡下幽門側胃切除後の再建法としては,Billroth-Ⅰ再建(B-Ⅰ法)か,Roux-en-Y再建法(R-Y法)が主流である.B-Ⅰ法では,吻合が1か所で手技が比較的簡便であり,食物の通過経路が生理的である一方で,吻合部に緊張がかかり,それに伴う縫合不全のリスクがあること,十二指腸液逆流に伴う残胃炎・逆流性食道炎がしばしば問題となる.したがって,残胃が小さくなる場合や,食道裂孔ヘルニアを有する場合は,R-Y法が推奨される.
当科では,幽門側胃切除後の再建法としてR-Y法を第一選択としている.本稿では,当科におけるR-Y法の手技と特徴などを概説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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