特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
5.胃
幽門側胃切除後の器械による胃—空腸吻合
才川 義朗
1
Yoshiro SAIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.182-184
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903363
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はじめに
近年腹腔鏡下手術の発展に伴い,各種手術器械の改良が行われ,縫合器,吻合器に関しても,より安全かつ簡便な製品が普及した.1885年にBillrothが初めて行った幽門側胃切除・十二指腸断端閉鎖後の残胃—空腸吻合術,いわゆるBillroth Ⅱ法(B—Ⅱ法)を器械を用いて,迅速に行う試みがなされ,現在に至り標準術式として定着してきた.本稿では幽門側胃切除後の器械による胃—空腸吻合の代表的術式を呈示する.
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