増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
2.胃・十二指腸
胃癌—腹腔鏡下幽門保存胃切除術
李 基成
1
,
谷島 翔
1
,
奥村 康弘
1
,
八木 浩一
1
,
瀬戸 泰之
1
Motonari RI
1
1東京大学医学部附属病院胃食道外科
キーワード:
幽門保存胃切除
,
幽門下動脈
,
幽門下静脈
,
端々吻合
Keyword:
幽門保存胃切除
,
幽門下動脈
,
幽門下静脈
,
端々吻合
pp.64-71
発行日 2021年10月22日
Published Date 2021/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213490
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Step1 患者体位・ポート配置
体位は仰臥位開脚位とする.手術開始時,術者は患者左側,助手は右側,スコピストは脚間に立つ.図1のように臍部に12 mmのバルーン付きポート,上腹部に逆台形状に4つのポート(右側腹部ポートは12 mm,それ以外の3つのポートは5 mm)の計5ポートを留置する.左側腹部のポートは左季肋部ポート部位と臍部の中点,また右側腹部ポートは右季肋部ポート部位と臍部の中点やや内側よりとする.ポート留置後,直針付きナイロン糸で肝円索を吊り上げる.後に,手術操作の途中で肝臓挙上のためのリバーリトラクターを心窩部から挿入する.また,当科では再建は手縫いによる端々吻合を行っており,胃切除後に上腹部に5 cmの正中切開を追加する(図1).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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