特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
5.胃
幽門側胃切除後の器械による胃—十二指腸吻合
山田 好則
1
Yoshinori YAMADA
1
1北里研究所病院外科
pp.175-177
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903361
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手順
器械吻合による胃—十二指腸吻合は十二指腸側にcircular staplerのanvil部分を挿入しておき,残胃の前壁をstapler本体の挿入口にして,後壁からcenter rodを貫通させて十二指腸側のanvilと結合させ,残胃後壁と十二指腸の側端吻合を行うことによる.
残胃側にstapler本体を挿入する方法にはいくつかの変法がある.すなわち,1)前壁を挿入口として,残胃断端の最も大彎よりにcenter rodを貫通させ,十二指腸と端々吻合を行う.2)挿入口を十二指腸切断時の胃側断端(幽門)として,胃切断予定線より口側の後壁からcenter rodを貫通させ,十二指腸と側端吻合を行い,吻合後に胃の切離を行う.
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