Japanese
English
臨床報告・1
直腸癌術後16年目に発生した孤立性回腸転移の1例
A case of solitary metastatic ileal tumor occurred after 16 years from the resection of rectal carcinoma
下田 雅史
1
,
齋藤 眞文
1
,
上田 進久
1
,
前浦 義市
1
,
松永 征一
1
,
岡本 茂
2
Masafumi SHIMODA
1
1大阪府保健医療財団新千里病院外科
2NTT西日本大阪病院病理部
キーワード:
転移性小腸腫瘍
,
晩期再発
,
直腸癌
Keyword:
転移性小腸腫瘍
,
晩期再発
,
直腸癌
pp.549-552
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904842
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はじめに
大腸癌は治癒切除が行われれば5年生存率が70〜80%程度であり,比較的予後良好である.大腸癌治癒切除術後再発の約70〜90%は術後3年以内に認められ,術後5年以上経過した後の再発の頻度は低い.一方,大腸癌の小腸転移は比較的稀であり,剖検例の2.8〜8.2%に認められるにすぎない1).今回,筆者らは直腸癌術後16年目に回腸に単発性再発した非常に稀と思われる症例を経験したので報告する.
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