Japanese
English
臨床報告
乳癌手術後16年目に孤立性肺転移を生じた1例
The case which produced isolated pulmonary metastasis 16 years after the breast cancer operation
山上 良
1
,
畑山 純
1
,
佐伯 典之
2
Ryo YAMAGAMI
1
1大船中央病院乳腺センター
2大船中央病院呼吸器外科
キーワード:
乳癌
,
転移性肺腫瘍
,
晩期再発
Keyword:
乳癌
,
転移性肺腫瘍
,
晩期再発
pp.1505-1509
発行日 2013年12月20日
Published Date 2013/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104883
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要旨
症例は57歳,女性.16年前に乳癌の診断で部分切除術を受けた.病理診断はinvasive ductal carcinoma, solid-tubular type, T2N0M0:StageⅡAであった.経過観察中の胸部X線写真およびCT検査で原発性肺癌あるいは乳癌肺転移を疑い,開胸術での肺部分切除を行い乳癌の肺転移と診断された.術後は再発なく経過は良好である.乳癌術後15年以上を経過しての肺再発例の報告は,本症例を含めて15例と少ない.乳癌の肺転移に対しては,一般的には手術療法は勧められないが,晩期再発の単発転移例では予後の改善も期待できることから手術は有用な方法であると考えられた.
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