Japanese
English
症例
乳癌術後23年目に肺転移をきたした高齢者晩期再発の1例
A case of delayed lung metastasis of breast cancer 23 years after mastectomy
久高 学
1
M. Kudaka
1
1マンマ家クリニック
キーワード:
乳癌
,
晩期再発
,
高齢者
Keyword:
乳癌
,
晩期再発
,
高齢者
pp.1294-1299
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1294
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに 乳癌は晩期再発をきたすことがしばしばある.晩期再発では,患者が高齢であることも多く,全身治療に関しても治療方針の検討が必要となる.今回,術後23年を経過して肺転移をきたした1例を経験した.本例ではホルモン剤の投与で臨床的完全奏効(cCR)が得られたが,患者の強い希望で投与を中止した.しかしながら中止後1年4ヵ月後に肺の再々発をきたし,その後も骨転移と肝転移が新たに出現した.現在加療中であるが,病変は落ち着いており生活の質(QOL)も良好である.本症は乳癌診断時から現在まで担癌状態で39年が経過しており,興味深い症例と思われたので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022