増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅴ章 特殊な治療手技
血液浄化療法・PMX-DHP
小野 聡
1
,
青笹 季文
1
,
蒲池 良平
1
,
岡崎 幸生
1
Satoshi ONO
1
1新久喜総合病院消化器センター
pp.344-348
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212739
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血液浄化療法とは
血液浄化療法は血液中に存在する病因物質を体外循環を通して除去,場合によっては不足しているものを補う治療法で,血液透析(hemodialysis:HD),血液濾過(hemofiltration:HF),血液濾過透析(hemodiafiltration:HDF),血漿交換(plasma exchange),血液吸着(hemoadsorption),血漿吸着(plasma adsorption),血球吸着(cytapheresis)などがあり,最も広く行われている血液浄化療法は,慢性腎不全患者に対して行う血液透析である.
本稿では外科周術期および集中治療領域で施行されることの多い持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)と2014年から保険適用となったセプザイリス®によるサイトカイン吸着除去,そしてエンドトキシン吸着療法(polymyxin B-direct hemoperfusion:PMX-DHP)について述べる.
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