Japanese
English
臨床報告
集学的治療により長期無再発生存の得られている食道癌術後腎転移の1例
A case of postoperative renal metastasis from esophageal cancer with long term disease free survival managed by multidisciplinary treatment
大久保 友貴
1
,
石黒 秀行
1
,
安藤 亮介
2
,
安井 孝周
2
,
服部 日出雄
3
,
瀧口 修司
1
Tomotaka OKUBO
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科学分野
2名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野
3名古屋市立大学大学院医学研究科臨床病態病理学分野
キーワード:
転移性腎腫瘍
,
食道癌
Keyword:
転移性腎腫瘍
,
食道癌
pp.1536-1540
発行日 2018年12月20日
Published Date 2018/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212321
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要旨
症例は74歳,男性.胸部中部食道癌の診断で食道亜全摘術・胃管胸骨後再建術を施行した.術後1年目の検査で転移性右腎腫瘍,およびNo. 113リンパ節再発と診断した.右腎腫瘍に対しては腹腔鏡下右腎摘除術を施行した.リンパ節転移に対しては放射線治療を行い,その後,4年間再発転移を認めていない.食道癌の腎転移は予後不良といわれているが,本症例のように長期生存を得られる症例も存在し,再発症例においても積極的治療の可能性を考慮すべきと考えられた.
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