ひとやすみ・171
医療従事者も心和む話術を
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1447
発行日 2018年12月20日
Published Date 2018/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212297
- 販売していません
- 文献概要
病院を訪れる患者は,自己の生命にかかわることだけに不安に駆られ,張り詰めた心には余裕がない.そこで少しでも気持ちに安らぎが生じるように,病院勤務医時代は自分なりに話術に工夫を凝らしたものである.
注射をする際には,「常日頃心がけが良い人は,痛みは少ないですからね」と,語りかけた.すると多くの患者は,「全く痛くないです」と,微笑みながら応えた.そこで「心がけが良いことが証明されましたね.もっとも注射する私の腕が上手いこともありますが」と,少し悪乗りして,さらなる笑いを誘った.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.