特集 最新の胆道癌診療トピックス—新たな治療戦略の可能性を探る
扉
pp.1413
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211868
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胆道癌の外科治療は大きく変化しつつある.治癒切除をめざし血管合併切除を伴う拡大切除が広く施行されるようになったが,切除を行っても予後不良な症例が存在することが判明しつつあり,これに対しいくつかの施設では術前治療が行われるようになった.また,従来であれば切除不能とされた症例でも,化学療法の効果次第では切除可能となることも経験されるようになったが,術前治療症例では術後合併症発生率,手術死亡率ともに高いことが危惧されるため,厳密な症例選択が必要と思われる.どこまで切除できて,どこから切除できないのか,効果判定も含めてまだまだ手術適応についての討議が必要である.そのほかにも腹腔鏡下切除,胆管炎対策,重粒子線治療など,外科医が知っておくべき事項はどんどん刷新されている.本特集号では,胆道癌診療に携わる外科医にとって「これだけは知っておきたい」最新トピックスを集めた.
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