Japanese
English
臨床報告
急性胆管炎および膵炎を合併したcholedochoceleの1例
A case of choledochocele concurrent with acute cholangitis and pancreatitis
関 博章
1
,
安井 信隆
1
,
嶋田 昌彦
1
,
松本 秀年
1
Hiroaki SEKI
1
1けいゆう病院外科
キーワード:
choledochocele
,
胆管炎
,
膵炎
,
膵・胆管合流異常
Keyword:
choledochocele
,
胆管炎
,
膵炎
,
膵・胆管合流異常
pp.1139-1143
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211743
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要旨
症例は59歳,女性.上腹部痛を主訴に緊急入院し,血液検査で肝機能障害と膵酵素の上昇を認めた.DIC-CT,MRCP検査で総胆管下端の拡張および膵・胆管合流異常を認めた.保存的治療で膵酵素は正常化したが,肝機能障害が遷延したため,膵・胆管合流異常の診断で胆囊切除,肝外胆管切除,肝管空腸吻合術を行った.しかし,術後12日目に再度腹痛をきたし,肝機能は正常であったが膵酵素の上昇を認めた.十二指腸内視鏡検査で主乳頭が粘膜下腫瘍様に膨隆していた.choledochoceleと診断し,内視鏡的乳頭切開術を行い,膵炎は軽快した.その後,胆管炎や膵炎の再発を認めていない.
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