消化器手術における抗菌薬の適正使用
周術期における抗菌薬の適正使用 胆嚢・胆管炎、膵炎
今井 健一郎
1
,
安田 秀喜
,
幸田 圭史
,
山崎 将人
1帝京大学ちば総合医療センター 外科
キーワード:
抗細菌剤
,
膵炎
,
胆管炎
,
胆嚢炎
,
医薬品適正使用
Keyword:
Cholangitis
,
Cholecystitis
,
Anti-Bacterial Agents
,
Pancreatitis
pp.596-600
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011219000
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急性胆嚢炎、胆管炎、急性膵炎ともに抗菌薬の選択は重症度によって決定される。急性胆嚢炎・胆管炎では軽症は第1世代セフェム系、中等症は第2世代セフェム系や広域ペニシリン製剤、重症では第3、4世代セフェム系を投与する。急性膵炎では、軽症に対する予防的抗菌薬投与の必要はなく、重症ではカルバペネム系を投与する。動注療法、選択的消化管除菌療法は現在オプションとしての位置づけであるが有望な治療法である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011