胆管結石の治療
総論 胆管結石の治療strategy
鈴木 裕
1
,
松木 亮太
,
小暮 正晴
,
横山 政明
,
中里 徹矢
,
阿部 展次
,
松岡 弘芳
,
正木 忠彦
,
森 俊幸
,
杉山 政則
1杏林大学 医学部外科
キーワード:
膵炎
,
総胆管結石症
,
胆管炎
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
肝内結石症
Keyword:
Algorithms
,
Cholangitis
,
Pancreatitis
,
Practice Guidelines as Topic
,
Choledocholithiasis
pp.9-13
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017129534
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胆管結石は総胆管結石と肝内結石に分類される.それぞれの治療に関して,診療ガイドラインでは治療フローチャートとして示されている.総胆管結石症の治療に関しては,急性胆管炎や急性膵炎合併例に対してはその治療を先行させ,改善後に結石を除去する.結石除去については,内視鏡的結石除去術と外科的結石除去術が推奨されているが,本邦では内視鏡的治療が主流である.しかし,各施設の得意な方法や施設の設備などにより治療法を選択してよいと思われる.肝内結石に関しても,経口的・経皮的内視鏡治療という低侵襲治療が優先され,これらが不成功の場合は外科的治療が選択される.近年,経口的内視鏡治療が急激に増加しているが,その長期成績は不明であり,今後の多数例の集積が待たれる.
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