発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005061241
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急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)は,迅速に胆道ドレナージを行わないと死にいたる重篤な病態である.胆石性膵炎は,胆石・胆砂による膵管閉塞・膵液流出障害により急性膵炎をきたす病態で,閉塞性黄疸や急性胆管炎を合併していることが多い.AOSCの臨床症状は,腹痛・発熱・黄疸(Charcotの三徴)に加え,ショックや意識障害(Reynoldsの五徴)があげられるが,すべての症状がそろうことはまれである.総胆管結石によるAOSC・胆石性膵炎が疑われた場合は速やかにERCPを行い,引き続き内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)や内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)を施行する
©Nankodo Co., Ltd., 2005