Japanese
English
臨床報告
再発後に漸次悪性度を増した後腹膜原発孤立性線維性腫瘍の1例
A case of a solitary fibrous tumor located in the retroperitoneum with incremental malignancy after recurrence
菅野 博隆
1
,
佐藤 佳宏
1
,
橋本 敏夫
1
,
芳賀 淳一郎
1
,
北村 正敏
1
,
角田 力彌
2
Hirotaka KANNO
1
1米沢市立病院外科
2米沢市立病院病理科
キーワード:
孤立性線維性腫瘍
,
後腹膜
,
悪性度
Keyword:
孤立性線維性腫瘍
,
後腹膜
,
悪性度
pp.1007-1012
発行日 2017年8月20日
Published Date 2017/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211713
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要旨
症例は81歳,男性.後腹膜原発脂肪肉腫で切除術を施行していたが,15年後の春に右下腹部腫瘤が出現,再発疑いで摘出を行ったところ,孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor:SFT)であった.同年秋にCTで局所再発を認め摘出術を行い,病理組織検査で前回より悪性度の高いCellular SFT(hemangiopericytoma in the past)と診断された.翌年春にCTで多発性肺転移と腹壁転移を指摘され,化学療法を行ったが効果なく永眠され,病理解剖された.組織検索の結果,脂肪肉腫後の手術部に出現,再発,転移をきたした腫瘍はSFTの一連の病態と推測された.
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