FOCUS
消化器疾患・高度侵襲時におけるシンバイオティクス療法の有用性
本告 正明
1
Masaaki MOTOORI
1
1大阪府立急性期・総合医療センター消化器外科
pp.323-328
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211546
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はじめに
近年,腸内細菌叢の研究が進み,腸内環境の乱れはさまざまな疾患の原因になることが明らかになってきた.また,腸管は高度侵襲時の標的臓器であり,侵襲により腸内環境は大きく乱れる.有用菌であるプロバイオティクスとその増殖因子であるプレバイオティクスを併用するシンバイオティクス療法は,腸内環境を整える方法として注目されている.本稿では,腸内環境の乱れが原因とされている消化器疾患や,高度侵襲時の重症感染症予防におけるシンバイオティクスの有用性について概説する.
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