特集 栄養療法
8.シンバイオティクスsynbiotics―その現状と課題
清水 健太郎
1
Kentaro SHIMIZU
1
1大阪大学医学部附属病院 中央クオリティマネジメント部
pp.513-522
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100072
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シンバイオティクス療法は,生菌のプロバイティクスに加えて,その増殖因子であるプレバイオティクスを併用する療法であり,腸内環境を整える治療として注目されている。腸管は,敗血症,重症感染,外傷,熱傷など,重度侵襲時の重要な標的臓器であり,“the motor of critical illness”としてとらえられている1)。近年,急性期重症病態では腸内細菌叢や腸内環境が大きく崩れることが明らかとなり,シンバイオティクス療法など,その効果が期待できる腸管内治療の評価が進められている。
本稿では,プロバイオティクスおよびシンバイオティクス療法の現状と課題を述べる。
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