Japanese
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特集 最新の内視鏡外科手術の適応と注意点
各論
胆道疾患
Laparoscopic biliary surgery update
森 俊幸
1
,
阿部 展次
1
,
正木 忠彦
1
,
杉山 政則
1
Toshiyuki MORI
1
1杏林大学消化器一般外科
pp.34-41
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211476
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【ポイント】
◆腹腔鏡下胆摘術中の胆道損傷はいまだ高頻度である.the critical view of safetyの達成による胆道損傷の減少が期待される.
◆現在,総胆管結石症治療は内視鏡的除石が主流である.しかしながら長期フォローにより乳頭括約筋機能廃絶が結石再発率を上昇させることが明らかとなってきている.乳頭機能が温存できる腹腔鏡下総胆管結石手術が広く行われるべきである.
◆通常の4孔式胆摘術のさらなる低侵襲化を目的として,単孔式手術や細径鉗子手術が行われている.これらを併用するreduced port surgeryも有用な方法である.
◆胆管切除手術も行われており,総胆管囊腫症例が多数報告されている.技術的には胆管空腸吻合の難度が高いが,術式は標準化されてきている.
◆ロボット支援手術の多くは胆摘術である.単孔式手術のためのロボットが開発・市販されている.
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