Japanese
English
特集 EUS・IDUSの最近の進歩
胆嚢小隆起性病変のEUS診断
Endoscopic Ultrasonography for Differential Diagnosis of Small Polypoid Lesions in the Gallbladder
阿部 展次
1
,
杉山 政則
1
,
泉里 友文
1
,
正木 忠彦
1
,
森 俊幸
1
,
山口 康晴
2
,
大和 太郎
2
,
跡見 裕
1
Nobutsugu ABE
1
,
Masanori SUGIYAMA
1
,
Yumi IZUMISATO
1
,
Tadahiko MASAKI
1
,
Toshiyuki MORI
1
,
Yasuharu YAMAGUCHI
2
,
Taro YAMATO
2
,
Yutaka ATOMI
1
1杏林大学医学部第一外科
2杏林大学医学部第三内科
1The First Department of Surgery, Kyorin University School of Medicine
2The Third Department of Internal Medicine, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
超音波内視鏡検査
,
EUS
,
胆嚢小隆起性病変
,
胆嚢ポリープ
,
鑑別診断
Keyword:
超音波内視鏡検査
,
EUS
,
胆嚢小隆起性病変
,
胆嚢ポリープ
,
鑑別診断
pp.341-348
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900416
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20mm以下の胆嚢小隆起性病変は,腹部体外式超音波検査でしばしば認められる病変である.これらの多くはコレステロールポリープであるが,他に腺筋腫症,腺腫,癌などがみられ,鑑別診断が重要である.超音波内視鏡検査は,胆嚢に近接した位置から診断が行い得るという利点を有し,さらに局所に関して高い空間分解能を有することから,胆嚢隆起性病変の鑑別診断に有効である.コレステロールポリープの多くは有茎性病変で,一部から全体が点状高エコー集簇像を呈する.腺筋腫症は腫瘤内に多発性無エコー領域や多重反射エコー像がみられる.超音波内視鏡上,これらの所見がみられない場合は腺腫,癌が強く疑われ,特に広基性腫瘤の場合は癌の可能性が高い.
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