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特集 転移性肝腫瘍のいま—なぜ・どこが原発臓器ごとに違うのか
転移性肝腫瘍の治療
転移性肝腫瘍に対する肝移植
Liver transplantation for metastatic liver diseases
原 貴信
1
,
江口 晋
1
Takanobu HARA
1
1長崎大学大学院 移植・消化器外科
pp.1378-1382
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211419
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【ポイント】
◆転移性肝腫瘍に対する肝移植は主に神経内分泌腫瘍の肝転移に対して行われてきたが,近年大腸癌肝転移に対する肝移植が注目を集めている.
◆切除不能な神経内分泌腫瘍肝転移に対する肝移植では,症例の選択により,肝細胞癌に対する肝移植に匹敵する良好な成績が報告されている.
◆切除不能な大腸癌肝転移に対する肝移植(SECA study)では,再発率が高いものの,良好な予後が示された.
◆転移性肝腫瘍に対する移植成績向上のためには,症例選択に加え,免疫抑制療法の工夫,化学療法の併用,再発時の治療方法などについてさらなる検討が必要である.
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