肝臓病の病理・9
肝腫瘍(II)―主な転移性肝腫瘍の病理
中 英男
1
,
本告 匡
1
,
奥平 雅彦
1
Eio ATARI
1
,
Tadashi MOTO-ORI
1
,
Masahiko OKUDAIRA
1
1北里大学医学部病理学教室
キーワード:
癌臍
,
転移性肝癌
Keyword:
癌臍
,
転移性肝癌
pp.985-989
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900711
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肝臓への転移性腫瘍の中で上皮性悪性腫瘍では胃癌,大腸癌が代表的疾患で,それらの転移形式は門脈を介した血行性転移が主である.それらの肉眼所見の特徴は多発性で,ほぼ同大の大きさで,しかも癌臍形成している.一方,肉腫では平滑筋肉腫や悪性神経鞘腫が肝転移性腫瘍としてよく知られ,癌と比較して硬く,白色調を呈している点で異なる.
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