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特集 肝細胞胆道系MRI造影剤のインパクト
肝細胞胆道系MRI造影剤による診断
①転移性肝腫瘍
MR imaging of liver metastases with liver-specific contrast agent Gd-EOB-DTPA
内田 政史
1
Masafumi UCHIDA
1
1久留米大学 放射線医学教室
1Department of Radiology,Kurume University School of Medicine,Fukuoka
キーワード:
転移性肝腫瘍
,
MRI
,
SPIO
,
Gd-EOB-DTPA
,
3T
Keyword:
転移性肝腫瘍
,
MRI
,
SPIO
,
Gd-EOB-DTPA
,
3T
pp.493-501
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100188
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要旨
転移性肝腫瘍は肝のみに転移巣を有することも多く,肝臓の画像診断が重要となる.細胞外液性造影剤によるCT,MRI画像では,比較的特徴的なring状濃染以外にほとんど染まらないものから濃染域として描出されるものまで様々なものが存在する.Gd-EOB-DTPAが使用される前までは,dynamic CT/MRIとSPIO MRIを組み合わせることが最も効果的な検査方法と考えられてきた.しかしGd-EOB-DTPA MRIでは,1回の検査でdynamic studyによる腫瘍の血流評価と肝細胞造影相における肝細胞存在の診断までが可能であり,多くは背景に肝硬変がなく正常の肝細胞機能が保持されていることが相俟って,転移性肝腫瘍においては特に高い診断能が期待される.
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