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特集 エキスパートが教える 鼠径部ヘルニアのすべて
各論2
小児鼠径ヘルニア
Pediatric inguinal hernia
遠藤 昌夫
1
Masao ENDO
1
1さいたま市立病院小児外科
pp.1279-1285
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211329
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【ポイント】
◆小児の鼠径ヘルニアの特徴:外鼠径ヘルニアが主体で,手術的治療の基本はヘルニア囊となっている開存した腹膜鞘状突起の単純高位結紮にある.
◆切開法による根治手術:鼠径部皮膚切開により精索内のヘルニア囊を,輸精管・精巣動静脈から分離して,内鼠径輪の高さで結紮・閉鎖する.女児では,子宮円索とともにヘルニア囊を結紮する.
◆腹腔鏡下の根治手術:腹腔鏡による監視下に,経皮的に縫合糸を内鼠径輪のまわりに一周させて,体外から結紮・閉鎖する.
◆切開法か?腹腔鏡法か?:嵌頓・滑脱ヘルニア,再発ヘルニアでは,腹腔鏡法の優位性が高く,標準術式としてもシェアを拡大中である.
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