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特集 エキスパートが教える 鼠径部ヘルニアのすべて
各論1:鼠径ヘルニア修復術の各術式
—腹腔鏡下手術 RPSと単孔式手術—単孔TEP法
Single incision laparoscopic surgery-totally extraperitoneal repair(SILS -TEP)
東海林 裕
1
Yutaka TOKAIRIN
1
1東京医科歯科大学消化管外科学
pp.1273-1278
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211328
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【ポイント】
◆TEP法はすべての操作を腹腔外で行う手技であるが,TAPP法に比べ,比較的容易に単孔手術を行うことができる.TEP法の弱点といえるヘルニアの診断を行うため,当科では最初に腹腔内観察を加えた単孔TEP手術を行っている.
◆臍部を小切開し腹腔内に5 mmトロッカーを挿入する.ヘルニアの型および対側ヘルニアの有無を確認する.観察後にトロッカーを抜去し,代わりに脱気用チューブ(16Frサンプチューブ)を挿入する.患側腹直筋前鞘を縦切開し,後鞘上に到達し鼠径部に向かってガーゼを用いてある程度剝離しておく.
◆単孔デバイスを装着して気囊する.5 mmフレキシブルスコープ,把持鉗子および超音波凝固切開装置(LCS)を用いて剝離,ヘルニア囊の処理およびメッシュでの補強を行う.
◆最後に腹腔内より仕上がりを確認して手術終了としている.
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